目次
はじめに
いつものようにSalesforceを活用しながらお仕事をしていたある日、ユーザーさん達から一斉に「ログインが出来なくなった!」「Salesforceが急に重たくなって使えない!」の声が…!!
そんな時、システム管理者のあなたならどうしますか?
この記事では、Salesforceの稼動状況を確認できる「Salesforce Trustサイト」の使い方を解説します。予習して、万が一の時に備えておきましょう💪
Trustサイトにアクセスして状況を確認しよう
「ログインが出来なくなった!」「Salesforceが急に重たくなって使えない!」
…そんな時にまず考えるのは、「Salesforce側に問題があるのか?自社環境側に問題があるのか?」といった点でしょうか。
Salesforce側の状況を確認する手段のひとつとして、「Salesforce Trustサイト」(以下、Trustサイト)が運営されています。
このTrustサイトは、先述した通り、Salesforceの稼動状況を確認できるサイトです。
試しに、下記のURLからアクセスしてみましょう。
ページ上部にいくつかコンテンツがまとまっています。
今回は、稼動状況の確認を行うため「状況」をクリックして、自社のSalesforce組織に問題がないかを確認していきましょう。
「状況」をクリックすると、このような画面になります。
ページ中央[現在の状況]欄に、現在発生しているインシデントや、メンテナンスの情報が乗っています。しかし、これらが全てお客様のSalesforce組織や製品で発生しているわけではありません。
Salesforce組織は、世界中のさまざまな場所にあるサーバ上で稼働しており、各々の場所のことを「インスタンス」と呼びます。(Salesforce組織の所在地のようなものです。)
障害が発生する際は、全てのSalesforce組織で障害が起きるわけではなく、特定のインスタンスのみで障害が発生しているケースがほとんどです。またメンテナンスも、このインスタンス単位で実行されています。
そこで今回は、自社のSalesforce組織の状況を確認するために、Trustサイトの検索欄で自社組織のインスタンスを入力してみたいと思います。
次のステップで、自社組織のインスタンス・組織の状況を確認する方法を学んでいきましょう。
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自社組織の状況を確認しよう
Trustサイトで状況確認するために、まずはSalesforce組織のインスタンスの確認をしてみましょう。
※Classic版でも、同様の手順で確認可能です。
①ページ右上にある歯車マーク>[設定]ボタンを押下します。
②クイック検索欄に「組織情報」と入力し、組織情報の設定画面に遷移します。
③組織情報画面内にある「インスタンス」の値を確認しましょう。
★インスタンスの値は、本番環境と検証環境(Sandbox)でそれぞれ異なるので注意!
例として、AP49インスタンスに組織があるとします。AP49と入力し、虫眼鏡ボタンをクリックしてみましょう。
検索結果画面から、該当のインスタンスを選択します。
該当インスタンスの現在の状況を確認できました。
なお、[履歴]タブでは過去の稼動状況を確認でき、[メンテナンス]タブでは未来に予定されているメンテナンスを確認することができます。
画像では全て緑色=正常に稼働している状態ですが、パフォーマンス低下や稼動停止が発生している場合、該当の機能のアイコンが黄色や赤色に変化します。
▽こんな感じになります。
また、場合により、障害の情報提供がされていることがあります。
(この例では「コアサービス」横の数字から該当障害の詳細に遷移できます)
有事の際には、障害の回避方法・障害の対応状況等が随時更新されるため、定期的にチェックするようにしましょう。
さらに、この障害の発生時には、SalesforceのHelpページにもバナーでお知らせが出ていました。
ここからも、障害の回避方法や、障害の調査状況を確認することができます。
Trustサイトからの通知を登録しよう
ここまでは、自ら状況を調査する方法について解説をしてきました。
最後に、自社組織のインスタンスで何かが起こったときにメールでお知らせしてくれる通知機能を紹介します。
先ほど確認したインスタンスの画面右上に[Subscribe]ボタンがあるので、クリックします。
通知を受けたいアドレスを入力し、青いボタンをクリックします。
画面が変わります。こちらも、青い「破棄」ボタンをクリックしてください。
先ほど入力したメールアドレス宛に、通知設定に関するメールが届いているのでメールボックスを確認します。メールに記載のURLをクリックしてください。
URLをクリックすると、Trustサイト内の「私の登録」という画面に遷移します。
通知は複数インスタンス登録できるため、ここで管理を行います。
それでは新しい通知を登録してみましょう。右上の[Create New]ボタンをクリックします。
今回はインスタンスに限定した通知を受け取りたいので、「Instance」を選択します。
通知を受けたいインスタンス名(今回はAP49)を検索し、選択したら[Next]ボタンで進みます。
次の画面で、どのような種類の通知を受け取るかを設定します。
使用していない製品はチェックを外すなどの管理が可能です。
設定が完了したら、画面の下にある[Submit]ボタンをクリックします。
緑色のメッセージバーが表示され、問題なく登録が完了しました!
障害時の通知や、メジャーリリースを始めとしたメンテナンスに関する通知がメールで届くようになります。
まとめ
今回は、Salesforce Trustサイトについてご紹介させていただきました。
起こらないことが一番ですが、障害はある日突然起こってしまうもの…
Salesforce側の問題なのか、自社側の問題なのか切り分けできるだけでも、調査は大きく進展します。もしかして?と思ったら、何はともあれとりあえずTrustサイトをチェックしましょう!
いつでも確認出来るように、メール通知の登録もお忘れなく!
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